チョウザメ産業について
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ABOUTチョウザメ産業について
茨城県に特産物を作りたいという想いから、筑波山の麓の美しい田園が広がる故郷・桜川市でチョウザメの養殖を開始してから早いもので10年以上の月日が経ち、チョウザメの飼育数も6,000匹以上を数えることができました。応援してくれる方も増え、有難いことに認知度も向上して来ました。現在では、桜川市が選ぶ市内の特産品「さくら川百貨」に選出されたチョウザメの卵であるキャビアだけでなく、魚肉も茨城県内の飲食店やホテルなどに出荷して皆様に楽しんでいただいています。
チョウザメは現在でも生態について不明な点が多いため、その養殖も手探りで行って来ました。そのおかげもあり、飼育のためのノウハウも確実に蓄積することができ、頭数も安定したことで、キャビアや魚肉を安定的に生産・出荷することが可能となりました。そんな養殖業について紹介していきます。

県内初の「ローカル10,000プロジェクト」認定事業です
私たち、つくばチョウザメ産業が展開する養殖を中心とした一連の事業は、総務省が認定する「ローカル10,000プロジェクト」に県内の事業者で初めて選ばれ交付金が給付されました。これは、地域にある資源を有効活用しつつ、地元に雇用を創出すると判断された事業に与えられる資格です。
養殖場として廃校になった故郷の小学校のプールを使用する、歴史を刻みながらも空き家になってしまった古民家を改築してカフェとして運営するなど、地元に残された資源を有効に利用してきた姿勢が評価されたと確信しています。
嬉しいことに地元の方を雇用するという目標も叶い、新しい人材によって生み出されたアイデアを事業の成長に生かす機会にも恵まれました。これからも茨城県の地域経済発展のために、チョウザメの養殖事業が役立つよう、運営に精進して参ります。

チョウザメ産業の強み
筑波山の土壌が長い時間をかけて磨き上げた、美しい伏流水を使用してチョウザメを養殖しています。
自然に近い水質と小学校のプールを活用した、広い飼育場でストレスなく成長したチョウザメは、健康かつ引き締まった魚肉が自慢です。
さらに、養殖場内に加工所を設けることで、より新鮮な状態での加工が可能となり、臭みの少ない製品を作れることもチョウザメ産業の強みです。
STURGEONチョウザメという魚
チョウザメ(蝶鮫)は日本ではまだまだ知名度が低い魚のひとつです。名前に「サメ」とはついていますが、海にいるサメとは関係のない淡水魚です。背中のうろこが羽を広げた蝶に似ているためにこの名前で呼ばれます。長命な魚であることでも知られ、個体によっては150年以上生きるとされます。キャビアばかりが注目されるチョウザメですが、その魚肉は西欧では古代から王侯貴族の宴にのぼり、中国では「皇帝の魚」として皇帝へも献上されていました。
チョウザメの魚肉は臭みのない淡白な味わいがあり、タイの身のような歯ごたえのある食感も特徴です。体内に腎臓という器官を持つことで、臭みの原因となる老廃物を分解しています。チョウザメの魚肉には、健康効果のある栄養素が多量に含まれます。以下にチョウザメの栄養効果を紹介します。

NUTRITIONチョウザメの栄養効果

高度不飽和脂肪酸(DHA・EPA)は動脈硬化の予防に効果があるとされる栄養素です。チョウザメの魚肉には、このDHA・EPAが非常に豊富に含まれています。

筋肉の生成・潤いのある肌を作り出す・丈夫な骨を維持するといった際に必要となる栄養素であるコラーゲンも魚類の中で屈指の含有率を誇ります。

人体な必要不可欠な、たんぱく質を生み出すアミノ酸もチョウザメには豊富に含まれます。免疫力の向上にもアミノ酸は効果的です。
FUTUREチョウザメ産業の未来
チョウザメは、余すことなく利用が可能な魚です。
キャビア・魚肉を食べるだけでなく、エキスを化粧品として使用しようという動きもあります。チョウザメ産業ではこれからもチョウザメを有効に活用するための創意工夫を続けていきます。
チョウザメは非常に長寿を誇る生き物です。
その寿命は前述の通り、150年以上に及びます。現在は、市内で養殖を行っているのは当社だけですが、いずれは文化としてチョウザメが定着して、一般家庭の庭の池や水槽をチョウザメが気持ちよく泳ぐ日が来ると信じています。私たちが桜川市に蒔いた、「チョウザメの養殖」という産業の種も100年、200年と成長して大きく根付いてくれることを願っています。
